子供を持つママなら1度は耳にしたことがある「熱性けいれん」という言葉。
何となく知っているけど、とりあえずうちの子にはあまり関係ないかな・・・と思っているのではないでしょうか。
私自身もネットなどで言葉は知っていたものの、どういう症状なのか、どう対処するべきなのかは知りませんでした。
先日下の娘が1歳目前で熱性けいれんを起こしたので、体験談も含めてお伝えしていこうと思います。
「熱性けいれん」とは?
熱性けいれんとは、6か月から5歳までに起こることが多いとされている発熱を伴ったけいれんで、10人に1人が経験するといわれています。70~85%が一過性のもので、再発する可能性は低いそうです。ただ、1歳未満で熱性けいれんを起こした場合、親や兄弟に熱性けいれんの既往歴がある場合は再度熱性けいれんを起こす可能性が50%になるので、注意が必要です。
娘は1歳になる10日前に熱性けいれんになったので、一応1歳未満での経験ということで以後発熱した際には気を付けるようにしていまます。
「熱性けいれん」の症状は?
38度以上の熱が出てから24時間以内にけいれんが起こることが多く、意識消失・顔色不良・手足のけいれんがみられます。
娘の場合、熱が出ていると確認したのが深夜2時頃でけいれんを起こしたのが7時過ぎのことでした。発熱から約5時間でけいれんを起こしています。熱もあり寝れなかったので、おんぶして寝かせていて目を開けたので起きたと思いソファーに降ろしたところなんだかぐったりしている。つらそうなので何となく横抱きしたところ、手足をつっぱりはじめて身体がガタガタと震え始めました。目が上を向いており明らかにけいれんだと分かりました。けいれんは2~3分続き、身体の震えがおさまった後も手足は突っ張ったまま、目も上を向いていて声をかけても反応はありませんでした。
けいれんだと分かってすぐにパパに救急車を呼んでもらいました。けいれん中、顔が青白くなり唇も紫になっていったので呼吸ができているか心配になり救急隊の方に伝えたところ、ズボンを脱がせておなかを見て上下に動いているか見るように言われました。娘のおなかは小刻みに上下に動いていたので、呼吸ができていて安心したのを覚えています。また、嘔吐したときに吐いたものを喉に詰まらせないようにするために横向きにするように言われました。
救急車~病院到着
救急車は5分ほどで到着し、搬送先の病院に向かいました。救急車の中でようやく「ふぇ~ん」ととてもか弱い声でしたが泣きました。病院に着くとほぼ同時に目の位置もふつうになり、身体の硬直も和らぎ、「ぎゃー」といつもの泣き方になりました。先生の診察中も先生を見ては泣くというように意識もはっきりしてきていました。熱を測ると41.1℃。家で最後に測ったときには39.3℃だったので、一気に上がっていました。熱性けいれんは熱が上がるときに起こるといわれているので、まさにそのタイミングだったようです。けいれん防止の座薬”ダイアップ”を入れてもらい、経過観察後帰宅しました。
その後
家に帰り、解熱剤の座薬を入れると楽になったようでいつも通りの元気な娘に戻りました。先生からは発熱後24時間以内にけいれんが再発する可能性が高いため、夕方に38.5℃以上あればダイアップを入れるようにと言われていましたが、娘の熱は夕方には37.8℃まで下がっていたのでダイアップを使用することはありませんでした。
1歳前後の熱性けいれんは突発性発疹によるものが多いので娘も突発かもしれないと言われたのですが、熱もすぐに下がり発疹も出なかったのでおそらく数日前に息子が鼻風邪をひいていたのでそれが移ったのだと思います。
熱性けいれんから3週間後に娘が突発性発疹にかかりました。高熱が出てドキドキしていたのですが、幸い熱性けいれんを起こすことなく回復しました。
「熱性けいれん」の時に救急車は呼んでいいの?
娘のけいれんを見て救急車を呼ぶことしか頭に浮かばなかったのですが、ふと冷静になった時に「そういえば前にネットで熱性けいれんは救急車を呼ばなくても大丈夫というような記事を見たような・・・」と思い、救急隊の方と先生に救急車を呼んでよかったのか聞いてみました。するとどちらの答えも「呼んでいい」とのことでした。先生曰く「よっぽどけいれんを頻繁に起こしていて慣れている人以外は救急車を呼ぶべき。無理に自分で連れてこようとして、嘔吐物が喉に詰まって呼吸が出来なくなったりしたら誰も助けることが出来ないから危険。」とのことでした。
いざ我が子がけいれんしている姿を見ると、”けいれんは数分でおさまる”と分かっていても冷静ではいられないと思います。本当に怖くて怖くて娘が死んでしまうのではないのかとさえ思いました。それ位けいれんしている姿は衝撃的でした。もし熱性けいれんになってしまったときは、状況によるとは思いますが救急車を呼ぶことも頭に入れておいていいと思います。
「熱性けいれん」後の予防接種に注意!
熱性けいれん後、体調も回復し無事に1歳の誕生日を迎えました。1歳と言えば予防接種!と思い病院に電話をして予約しました。しかしその後ふと”熱性けいれんになった後だけど問題ないかな・・・?”と疑問に思い再度電話して聞いてみると「3か月空けてください」とのこと。せいぜい1か月くらいかな?と思っていたので、3か月もあけなければいけないとは思ってもいませんでした。他の病院にも聞いてみましたが「うちの病院は2か月空ければ大丈夫です」とのこと。病院によるみたいですが、2~3か月は空けないといけないようです。
先生になぜなのか聞いてみたところ、その時起きたけいれんが本当に熱による「熱性けいれん」なのかどうかを見極めるために予防接種を控えた方がいいとのこと。先日のけいれんが”熱性けいれんである”と断言できるようにするために期間を空けた方がいいとのことでした。
1歳の予防接種といえば、麻疹風疹・水痘・おたふくかぜと早く受けさせたいものばかり・・・。ですがこればかりは仕方ないので、2か月経ってすぐに受けにいきました。予防接種の問診票をよく見るとけいれんを起こしたことがあるか?という欄があるんですよね。今までは全く気にしていなかった部分でした。
「熱性けいれん」は身近な病気
10人に1人が経験するという熱性けいれんは意外と身近な病気です。冷静に対応することは難しいですが、予備知識を入れておくことは本当に大切だと感じました。私も今後子供たちが発熱した時には注意して観察していこうと思います。
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